マンデリンコーヒーとはどのようなコーヒーか知っていますか?
この記事では、マンデリンコーヒーがどのようなものかということから特徴まで詳しく解説しているので参考にしてください。
また、マンデリンコーヒーの味やおすすめの焙煎度合いも紹介しています。
マンデリンコーヒーについて学び、より美味しくコーヒーを飲んでください!
マンデリンコーヒーとは?
どこのコーヒー?
マンデリンはインドネシアのスマトラ島のマンデリン族が主導で栽培を行っているコーヒーです。
コーヒー豆の品質が認められ、世界的な高級コーヒー豆として知られています。
マンデリンの中でもスマトラ島北部のリントン・ニ・フタ地区で栽培されている「リントンマンデリン」やトバ湖の湖畔で栽培されている「マンデリントバコ」などのブランドもあります。
標高1,800~2,000mの肥沃な土壌で栽培されているため、有機栽培を行っているコーヒー農園がほとんどです。
歴史
インドネシアではもともとコーヒーの栽培は行われていませんでした。
1696年にオランダ軍がジャワ島にコーヒーの木を持ち込んだことが始まりとされています。
オランダ軍が持ち込んだアラビカ種という種類のコーヒーが中心でしたが、さび病という木の病気の影響でアラビカ種は被害を受けてしまいロブスタ種に生産が切り替わりました。
しかし、スマトラ島のマンデリンはさび病に耐えることのできたアラビカ種を栽培しています。
マンデリンコーヒーの特徴
コーヒーの木の種類が違う
マンデリンのコーヒーにはほとんどがアラビカ種を使用しています。
アラビカ種は世界のコーヒー豆のシェアの60%を占めています。
アラビカ種についで世界シェア2位のロブスタ種はアラビカ種に比べて、気候や病害に強い品種ですが味が劣ります。
一方、アラビカ種は気候の変動や病害に弱い品種ですが、味は他のコーヒーの木と比べて高い評価を得ています。
等級について
インドネシアのコーヒー豆は300gの中に欠点豆がどれくらいあるかで決まります。
300g中に欠点までが0~3個のものがG1、4~12個のものがG2、13~15個のものがG3とされています。
G1が最高品質の等級とされていて、豆の大きさや味では判断されていません。
等級が高いほど欠点豆が少ないです。
欠点豆はコーヒーを淹れる際に含まれると、青臭いにおいやカビのようなにおいを淹れたコーヒーから発する場合があります。
マンデリンはどんな味?
独特な味わい
マンデリンはコーヒーの果実からコーヒーの種子だけを取りだす精製と呼ばれる過程で独自の方法をとっています。
その精製方法はスマトラ式と呼ばれています。
一般的なコーヒー豆の精製方法はナチュラル(非水洗処理方法)とウォッシュド(水洗処理方法)の2種類です。
ナチュラルは果肉をとらず乾燥させた後、コーヒー果実を脱穀してコーヒーの種子だけにします。
ウォッシュドはコーヒー果実を先に脱穀し、その後乾燥させます。
スマトラ式は先にコーヒーを乾燥させるのですが、完全に乾燥しきっていない状態でコーヒー果実を脱穀し、乾燥させます。
このスマトラ式と呼ばれる精製方法によってマンデリンは独特な味わいが生まれます。
マンデリンの独特な味わいはハーブのような香草の香りやシナモンのようなスパイスの香りにたとえられます。
強いコク
マンデリンは独特な精製方法から強いコクを持っています。
深煎りにしても負けないコクを持っているので、深煎りで提供させることが多いです。
深煎りにすると酸味が弱くなり、苦みが強くなります。
この深いコクはマンデリンしか持っておらず、唯一無二のものとなっています。
マンデリンのおすすめの焙煎度合い
深煎りがおすすめ
マンデリンは深煎りがおすすめです。
マンデリンは味が強いことから深煎りにしても豆の苦みに負けずない良いコクを出してくれます。
普通のコーヒー豆を深煎りにするとコーヒーが持つ香りが深煎りにすることで生まれる苦みに負けてしまいます。
マンデリンの独特な味とコクからリピートをするファンが多いです。
カフェオレとも相性がいい
マンデリンは味の濃さから牛乳で割ってもおいしく飲めます。
マンデリンは深煎りにする場合が多く、苦みが強く感じることが多いのですが、ミルクで割ることによりマンデリンの旨味だけを味わうことができます。
マンデリンをカフェオレのベースに使うカフェも多いです。
カフェオレを作る際はコーヒーと牛乳、1:1がおすすめです。
牛乳は温めすぎると変に甘くなりすぎてしまうので60℃前後にしてコーヒーを加え流るようにしてください。
まとめ
マンデリンはインドネシアで栽培されるブランドコーヒー豆です。
独特な精製方法により多くのリピーターがいます。
その強いコクと独特な味わいをぜひ1度味わってみてください!