ジャコウネココーヒー、通称コピルアクとはどのようなコーヒーなのでしょうか?
この記事では、ジャコウネココーヒーの概要から値段や味わいまで詳しく解説しています。
また、ジャコウネココーヒーのおすすめの抽出方法やジャコウネココーヒーのおすすめ通販も紹介しているのでぜひご覧ください。
- ジャコウネココーヒーがどんなコーヒーか
- ジャコウネココーヒーの値段
- ジャコウネココーヒーができる過程
- ジャコウネココーヒーは汚くないのか
- ジャコウネココーヒーの味わい
- ジャコウネココーヒーのおすすめの抽出方法
ジャコウネココーヒーとは?
ジャコウネココーヒーとはそもそもどのようなコーヒーなのでしょうか?
概要から別名まで詳しく解説しています。
- ジャコウネコのふんを利用したコーヒー
- 別名コピルアクと呼ばれている
ジャコウネコのふんを利用したコーヒー
ジャコウネココーヒーとはジャコウネコという猫のふんを利用したコーヒーです。
ジャコウネコはコーヒー豆を食べる習性があるので、ふんにはコーヒー豆が残ります。
そのふんから取れたコーヒー豆を洗浄して利用するのがジャコウネココーヒーになります。
ジャコウネコに食べられたコーヒー豆は体内で熟成され、香り高いコーヒー豆になるのです。
別名コピルアクと呼ばれている
ジャコウネココーヒーは別名コピルアクと呼ばれています。
ジャコウネココーヒーが採れるインドネシアでの言語で、コピはコーヒーをルアクはジャコウネコを指すのです。
そのため、コピルアクというのは、インドネシア現地でのジャコウネココーヒーという意味になります。
日本ではコピルアクという呼び方以外にも、コピルアック、ルアックコーヒーなどと呼ばれていますが、ジャコウネココーヒー、コピルアクという呼び方が一般的です。
気になるジャコウネココーヒーの値段は?
ジャコウネココーヒーは高いイメージがありますが、実際にはどのくらいの値段なのでしょうか?
また、なぜ値段が高くなっているかも合わせて解説します。
- 焙煎後のジャコウネココーヒーで5000円/100g以上
- 希少性が高いため値段が高い
焙煎後のジャコウネココーヒーで5000円/100g以上
ジャコウネココーヒーの値段は焙煎後の状態で100g5000円以上します。
通常のコーヒーショップで購入できるコーヒー豆の価格が100g500円~2000円程度であるため、かなり高給であることが分かります。
また、カフェでジャコウネココーヒーを飲もうとすると一杯7,000円以上かかることがめずらしくありません。
常に仕入れているカフェは少なく基本的に時価で出されることが多いです。
カフェでジャコウネココーヒーを飲んでみたいと人は1杯でかなりの金額がかかることを念頭に置いておきましょう。
希少性が高いためジャコウネココーヒーは高い
ジャコウネココーヒーはその製法から希少性が高くなっています。
ジャコウネコのふんを採取しないと作ることができないので、一般的なコーヒー豆に比べて量を作ることができません。
そのため、どうしても値段が高くなってしまうのです。
そんな希少性の高さ故にジャコウネココーヒーのためにジャコウネコが飼育されているのが現状です。
天然のジャコウネコはおいしいコーヒーチェリー(コーヒーの実)だけを選んで食べますが、飼育されているジャコウネコは選ばずに与えられたコーヒーチェリーを食べるので、どうしても味が落ちてしまいます。
ジャコウネココーヒーを購入する際には、ちゃんと天然のジャコウネコから作られたものかどうかを確認しておくのがおすすめです。
ジャコウネココーヒーができる過程
ジャコウネココーヒーができる過程を詳しく解説します。
ジャコウネコのふんを利用して作られますが、実際にはどのように作られているのでしょうか?
ジャコウネココーヒーの製法
- ジャコウネコのふんを採集
- ふんを何回も洗浄する
- 脱穀する
ジャコウネコが食事としてコーヒーの熟した実を食べます。実の中にあるコーヒーの種子(コーヒー豆)は消化されないので、そのままジャコウネコの体内の微生物や最近などにより発酵され排出されます。
その排出されたふんを何回も洗浄してコーヒー豆を取り出します。
取り出したコーヒー豆を脱穀して生豆の状態にしたら完成です。
ジャコウネココーヒーの始まりはインドネシアの植民地化
ジャコウネココーヒーの始まりはオランダによるインドネシアの植民地化によるものと言われています。
当時インドネシアではコーヒー豆をオランダに送り、現地の人が飲むことはできませんでした。
インドネシアの人たちはコーヒーをどうにかして飲むためにジャコウネコのふんに含まれている未消化のコーヒー豆を洗浄して飲んだのです。
ジャコウネココーヒーは汚くない?
ジャコウネココーヒーはジャコウネコのふんから作られるコーヒーですが、汚くはないのでしょうか?
ここでは、ジャコウネココーヒーが汚くないかということを詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
全く汚くない
ジャコウネコのコーヒーはふんから採取されますが、全く汚くありません。
コーヒーの種子は外皮に覆われていてコーヒー豆になる前に脱穀する必要があります。
ジャコウネコの体内からふんとしてとれる未消化のコーヒー豆はまだ外皮に覆われている状態なので、コーヒー豆として利用される部分はジャコウネコのふんに触れていません。
そのため、精製されたジャコウネココーヒーからはふんの香りは一切せずに、コーヒーの良い香りだけがします。
洗浄前はふんと変わらない
ジャコウネココーヒーが全く汚くないといっても洗浄前はふんと変わらない状態です。
ふんから採れるコーヒー豆なので洗浄・脱穀前はふんのキツイ匂いがしてしまいます。
ただ、手元に届くジャコウネココーヒーはふんに触れていなく清潔なので安心してください。
ジャコウネココーヒーの味わいは?
甘くてフルーティーな味わい
ジャコウネココーヒーは甘くてフルーティな味わいが特徴的です。
一般的に飲めるコーヒー豆で例えるとサードウェーブが近い味わいになります。
しかし、独特な甘さや香りがあるので、オリジナリティがあり唯一無二の味わいです。
ジャコウネココーヒーの味わいは基本的にジャコウネコが餌として食べるコーヒーの実の味わいに依存します。
そのため、インドネシアのジャコウネココーヒーとフィリピンのジャコウネココーヒーでは味わいが大きく異なります。
もし、ジャコウネココーヒーが気に入った人はいろいろな産地のジャコウネココーヒーを試してみてください。
値段ほど特別感があるわけではない
ジャコウネココーヒーはその希少性から高値で取引されますが、値段ほどの特別感があるわけではありません。
正直に言えば、2000円/100gで流通しているコーヒー豆の方が何倍も香り高くおいしいです。
しかし、ジャコウネココーヒーはジャコウネココーヒーでしか感じることができない味わいがあるので、1度飲んでみるのはおすすめです。
ぜひ経験としてジャコウネココーヒーを飲んでみてください。
ジャコウネココーヒーのおすすめ抽出方法
ジャコウネココーヒーのおすすめの飲み方を紹介します。
これからジャコウネココーヒーを飲みたいと思っている人はここで紹介している飲み方を試してみてください。
- ペーパードリップ
- 現地の飲み方
ドリップで抽出する
ジャコウネココーヒーの香りを楽しむのにおすすめの抽出方法はペーパードリップです。
ペーパードリップはペーパーがコーヒーの雑味を吸ってくれるので香りを十分に楽しむことができます。
その反面、ペーパーが雑味と一緒にオイルを吸ってしまうので、コーヒー豆の香りを最大限楽しめるわけではありません。
もし、オイルも含めて香りを楽しみたい人はジャコウネココーヒー発祥の地であるインドネシアの飲み方がおすすめです。
インドネシアのコーヒーの飲み方を解説するのでぜひ試してみてください。
インドネシアの飲み方で抽出する
- コーヒー豆を極細挽きにする
- 大さじ1杯分のコーヒー豆をカップに注ぐ
- 熱湯200gをカップに注いで軽く混ぜる
- コーヒー豆が底に沈んだら上澄みを飲む
インドネシアのコーヒーの飲み方はイスラムの文化を強く受け継いでいる飲み方です。
コーヒーの香りを最大限楽しめる飲み方になります。
ただ、コーヒーの雑味なども一緒に抽出されてしまうので、苦手な人は注意が必要です。
機会があれば1度コピルアクを飲んでみよう
コピルアクはジャコウネココーヒーのふんから作られるコーヒーで希少性が高いです。
天然のジャコウネコから作られるコピルアクはあまり目にする機会はありません。
ジャコウネココーヒーを飲むという経験をするのは非常におすすめです。
コーヒー好きで1度飲んでみたいという人は、天然のジャコウネコから作られたコピルアクを探して飲んでみてください。